周術期管理とは?
重篤な病気を患っていて、大きな手術を控えている方に行われるのが「周術期管理」です。
手術前から手術後までのお口の管理を私たち歯科医師・歯科衛生士を含めた医療チームが、
手術を安全に行えるようサポートします。
歯科の主な役割は、お口の中の衛生管理です。
口腔ケアを実施するだけでなく、必要に応じて歯科治療や全身麻酔時のリスク回避処置などを行います。
手術前から手術後までのお口の管理を私たち歯科医師・歯科衛生士を含めた医療チームが、
手術を安全に行えるようサポートします。
歯科の主な役割は、お口の中の衛生管理です。
口腔ケアを実施するだけでなく、必要に応じて歯科治療や全身麻酔時のリスク回避処置などを行います。
適切な治療で安心して
手術できるようお手伝いします
Appropriate treatment
周術期管理の概要
周術期とは、患者さんが手術する際の術前・術中・術後の期間のことを指します。
この時期は呼吸器・循環器・消化器など多種多様な分野の医療従事者が関わる時期であり、特殊な管理体系が必要となるため「周術期管理」という言い方をします。
口腔は呼吸器・消化器の両面において入口となる場所であり、全身麻酔で人工呼吸器を使用した際は口腔内から挿管することも多いため、周術期の管理においては非常に重要な臓器となります。
また、周術期は当該疾患・基礎疾患・現在の全身状態などが複雑に絡み合っている状態であるため、病診連携(病院と診療所の連携)・診診連携(診療所間の連携)が必要であったり、実際の口腔内への対応方法などが特殊になる場合があります。
この時期は呼吸器・循環器・消化器など多種多様な分野の医療従事者が関わる時期であり、特殊な管理体系が必要となるため「周術期管理」という言い方をします。
口腔は呼吸器・消化器の両面において入口となる場所であり、全身麻酔で人工呼吸器を使用した際は口腔内から挿管することも多いため、周術期の管理においては非常に重要な臓器となります。
また、周術期は当該疾患・基礎疾患・現在の全身状態などが複雑に絡み合っている状態であるため、病診連携(病院と診療所の連携)・診診連携(診療所間の連携)が必要であったり、実際の口腔内への対応方法などが特殊になる場合があります。
周術期管理の方法
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1依頼医科主治医からの周術期口腔機能管理を依頼します。
依頼がない場合でも管理が必要な場合は、こちらから主治医と連絡をお取りさせていただきます。 -
2検査当院での口腔内検査を行います。
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3治療の可否病診連携及び診診連携による歯科治療の可否を判断します。
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4計画・開始必要に応じて周術期歯科治療計画・周術期口腔管理計画を策定し開始
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5手術前のケア手術直前口腔ケア・プラークフリー法
(当該病院対応となります。不可能な場合は当院が往診対応を行います) -
6手術後のケア手術後の周術期口腔ケア(当該病院対応となります。不可能な場合は当院が往診対応を行います。)
周術期等口腔機能管理の目的
Purpose
術後感染のリスク低下
周術期における術後の重篤な合併症の一つには人工呼吸器関連肺炎(Ventilator Associated Pneumonia:VAP)があります。
VAPの致死率は20~50%程度との報告があり、軽視できるものではありません。
VAPの予防法として周術期管理における口腔ケア対応が有効であることが分かっています。
VAPの致死率は20~50%程度との報告があり、軽視できるものではありません。
VAPの予防法として周術期管理における口腔ケア対応が有効であることが分かっています。
気管挿管時のトラブル回避
気管挿管時は口腔内に硬い器具が出入りするため、患者さんの口腔組織に様々な応力がかかることになります。
起こりうるトラブルとしては歯の脱臼や抜歯・被せ物の損傷・義歯などの破損及び誤嚥などがあります。
その様なトラブルを防ぐために、術前の口腔内検査の段階で必要に応じて揺れている歯の固定・抜歯などの歯科治療やマウスプロテクター(口腔内を保護するマウスピース)の作成などを行います。
起こりうるトラブルとしては歯の脱臼や抜歯・被せ物の損傷・義歯などの破損及び誤嚥などがあります。
その様なトラブルを防ぐために、術前の口腔内検査の段階で必要に応じて揺れている歯の固定・抜歯などの歯科治療やマウスプロテクター(口腔内を保護するマウスピース)の作成などを行います。
歯科疾患の増悪化の阻止
周術期はどうしても歯科治療が不可能となる期間が存在するため、口腔内の疾患(むし歯や歯周病)などが進行しやすい状態となります。
事前に歯科治療対応を行うことで、歯科疾患の増悪化を予防することができます。
事前に歯科治療対応を行うことで、歯科疾患の増悪化を予防することができます。